ロボアドバイザー(ロボアド)
AIを活用したAI投資のロボット・アドバイザー(=ロボアドバイザー ~ 短縮して、ロボアド)が、富裕層しか受けられなかったなかった金融サービスを一般のサラリーマン層や若年層に提供しつつあります。
なぜならロボアドは、ファイナンシャルプランナー(FP)やファンドマネージャーなどの金融専門家の能力を安価で提供できるからです。
ロボアドバイザー各社の比較
*出展:日経QUICK資産運用研究所(2017年秋時点。)
投資一任型 | |||
---|---|---|---|
名称 | THEO | MSV LIFE | FOLIO |
正式サービス開始(年月) | 2016/02 | 2016/09 | 2020/01 |
最低投資額 | 1万円 | 1,000円 | テーマ投資【非ロボアド】:1万円から。テーマによって投資できる金額が異なる。
おまかせ投資:10万円から |
実運用またはモデルポートフォリオの年間最大費用(手数料) | 0.65%~1.00(税抜) (税抜き、ETF経費は含まず) |
0.991%未満 (税込み) |
・テーマ投資:0.5%(税抜)。テーマを売買する際は、各銘柄ごとに売買代金の0.5%(税抜)の取引手数料※2をいただいております。
おまかせ投資:預り資産の年率1%(税抜)運用額が3000万を超える部分には、年率0.5%(税抜)の割引料率が適用。 |
積み立て投資 | 対応 | 対応(顧客の約9割が毎月積み立て) | 未対応。 |
運用資産残高 (億円) |
約106 (法人向け含む) |
約20 | |
投資商品 | 米国上場ETF (ドル・円の為替交換手数料なし) |
専用バランス型ファンドを通じて国内外上場のETF | 「テーマ投資」:株式 |
NISA | 未対応 | 未対応 (提携販社の判断による) |
未対応 |
詳細 |
ロボアドのメリット
AIが学習機能を持っていることで、さまざまな顧客の事例が集まるほど、それぞれの顧客向けにより精緻にカスタマイズしたアドバイスが可能になるのがロボアドのメリットの1つです
ロボアドメリットのまとめ
- 人の関与を極力削減した資産運用
- 自動リバランス機能
- 安価な手数料
- 低い最低預かり金額
- 使いやすいユーザーインターフェースとアプリ
- 人の関与を極力削減した資産運用
従来の大手銀行や証券、投資信託会社の営業マンやFPが資産運用の相談に乗りながら運用する投資信託は、金融資産を数千万円以上持つ層で、最低投資金額は通常1000万円以上。
手数料も販売手数料と運用商品の信託報酬を合わせ2~3%と高く、一般のサラリーマン向きとは言えませんでした。
それに対し、ロボアドの最低預かり金額は、
- WealthNavi(ウェルスナビ)30万円
- 楽ラップ 10万円
- THEO (テオ) 1万円
- MSV LIFE(マネラップ) 1,000円
で、手数料は税込みで1%前後です。
伸びるAI投資のロボットアドバイス市場
市場規模は現在は500億程度(2017年秋現在)、運用者数は3万人程度と、まだまだ小粒です。
しかし、『NRI(野村総合研究所)予測』による市場のポテンシャルは4.3兆円です。
実際、ロボアド発祥の地、アメリカ合衆国(USA)のロボットアドバイザー(ロボアド)の市場は、既に盛り上がっていまして、日本のはるか先を走っています。
中には、日本のGDPに等しい500兆円規模の資産を運用する会社もあります。
それは、10年以上前に数々のAI投資が生まれ、顧客の数を増やしてきたことと、巨大な資産を運用する老舗の金融大手も早くから導入し、伸びるロボアド市場でのシェア争いを続けてきたからです。
最近では、大手資産運用会社がベンチャー企業を買収するなど、業界再編の動きも始まっています。
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)かロボアドか
パート主婦の方など、老後の事を考えて少しでもお金を増やしたいと思って、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)かロボアドのWealthNaviなどかで悩んでいる方がいらっしゃるかと思います。
結論から言いますと、個人型確定拠出年金は、危険なのでやめたほうが良いです。
なぜなら、トータル1000万積み立てると、それ以降毎年11万の特別法人税を取られます。
拠出しなくても、毎年です。
つまり、利益の有無にかかわらずに積立金全額に課税されることと毎年課税されることです。
月2万円の積み立てだと、半年分が税金に持っていかれるイメージです。
特別法人税について
特別法人税とは、企業年金(厚生年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金)の積立金(拠出金+運用益)に対して、年率1.173%(国税1%、地方税0.173%)を課税するものです。
企業型および個人型の積立金に課税されるというルールになっています。
1962年に導入された特別法人税は、実は1999年から凍結されているのです。
その後、何度も凍結延長が繰り返され近々でも平成31年度末(平成32年3月31日)まで又、3年間凍結が延長されたところであります。
しかしながら、各団体からの完全廃止の要望を受けても、課税復活の可能性がある凍結にしているのが危険なのです。
ロボアド会社選択時の2ポイント。
ロボアドに関しては、会社を選ぶ時のポイントは、2つあります。
- ①ロボアド投資にかかる手数料。
- ②ロボアドが実際に投資する金融商品の内容。
です。
また、「アドバイス型ロボアド」と、通常の「ロボアド」の中間のような商品が松井証券の「投資工房」で、この「投資工房」が、他のアドバイス型と違うところは、ポートフォリオによる運用がスタートした後のサポートです。
金融市場の動向を経済情勢に合わせて、ポートフォリオにおける分散投資の比率の変更が提案されることがあります。
これは、いまのところ、他のアドバイス型にはありません。
ただし、新しく提案されるポートフォリオの構築は自分で行なう必要があります。
といっても、投信工房のサイトが投資信託の割合を計算してくれるので、それを確認するだけといった程度の作業になります。
[cc id=235 title="比較_WealthNavi"]